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手軽にバックロードホーンスピーカー
スピーカー工作者の憧れ、バックロードホーン(以下、BH)スピーカー(以下、SP)。(注意1)
いつかは作りたいと思っていても、材料の多さや組み立ての手間、時間。様々な要因が障害となって作りたくてもなかなか作れないという人に朗報。
こんなエンクロージャーKIT(SPの箱)がありましたヽ(・∀・)ノ

長谷弘工業株式会社
http://www.spnet.ne.jp/%7Ehasehiro/index.html

MDFを数枚重ねて一台のSPを作り上げるという今までには無かった手法のSP。
これならSPユニットを買ってくれば手軽にBHSPを楽しめますね。
てなわけで、秋葉原コイズミ無線にて買ってきました。



今回購入したのはMM-151S
10cmSPユニット用のバックロードホーンKITですが、これに8cmのSPユニットを取り付ける人も多いらしい。
なので、ついでに8cm用の穴の開いているバッフル板も一緒に購入してきました。
合計34000円。
(;´Д`)結構高い……

SPユニットは前もってHi-ViM4Nを購入していたので、その値段とあわせると約40000円になります。
この値段を考えると、勇気のいる買い物ですね。
前もって試聴してから購入を検討するのが良いと思います。
試聴は秋葉原コイズミ無線でできます。
また、定期的に長谷弘工業株式会社が主催する視聴会があるので、そこで聴けるチャンスがあるかもしれません。
私は一度視聴会に行きましたが、そこで聞いたBHSPの音の虜になってしまいました。



見づらい写真ですが、体重計で重さを計ってみました。
MM-151S+追加バッフルで19kgぐらい。
実際は18kgぐらいか。
秋葉原で購入して、ヨドバシカメラに停めておいた車に運ぶだけでもかなりの労力を要しました。
直接店舗で購入するよりもオンラインで購入して郵送してもらったほうが何かと良いでしょう。
1円でも安くという方は運動のつもりで頑張って持ち帰ってくださいw
結構鍛えているつもりの私ですが、翌日筋肉痛になりましたw



箱を開けてみました。
わかりやすい説明書が付属しているので、素人さんでも玄人さんでも組み立てで迷うことはないでしょう。
上手く重ねて箱に収まっていたので取り出すのに少し苦労しました。



中身を取り出してみました。
各板に穴が開いていますが、この間に鉄の棒を通して、外側から付属の六角レンチで押さえつけて完成となります。
内部配線は取り付けやすいように加工済みなので、はんだごてやラジオペンチも必要ありません。
ターミナルの取り付けにはペンチかスパナが必要になります。



今回用いたHi-ViM4NというSPユニット。(注意2)
秋葉原六本木工学研究所で購入してきました。
アルミニウム+マグネシウムの音色は如何に・・・・・・?
それ以上に、この高能率ユニットでBHSPにするのは、どうなんだろうか?
疑問はいくつもありますが、御託を並べても音がわかるわけではないので。
興味があって購入してしまった物を使わないのもアレなので、このエンクロージャーで使うことを決めました。
よく数値だけでSP設計をやりますが、音は数値だけでは決まらないのです。
工作レベルでも変わるだろうし、音を鳴らす環境でも雲泥の差でしょう。
まずは作ってみる。音が悪く気に入らないとしたらその時に対処するで良いと私は思います。

SPユニットは写真のようにバッフル板にたいして4点のネジ止めで固定します。
バッフル板にはSPユニットを取り付けるための穴は開いていないので、ピンバイスやドライバーで穴を開けなくてはなりません。
簡単な手順としては、

SPユニットをバッフル板に乗っけて、穴の位置をマジックなどでマーキング

マーキングした部分をピンバイス等で深さ3mm程度穴を開けて、その部分にネジが半分埋まる程度ネジ回しで押し込む。

ネジを押し込んだ周りの木材が盛り上がってくるので、一旦ネジを外す。

盛り上がった部分をカッター等で削る。

もう一度ネジで止めて完了ヽ(・∀・)ノ

人力でやると結構力が必要になります。
電動ドリルや電動ドライバーがあれば簡単に押し込むことが出来ますが……失敗が怖いので人力でやりました。



完成したので、ツィーターを接続して試聴。
初めはダメな音だなぁと思っていましたが、数時間音楽をかけていただけで音が変わってきました。
音に関してあれこれ言っても、感じ方は人それぞれ違うので詳細は省きます。
私が作ったFF85KバスレフSPW3-582SBバスレフSPFE83EダブルバスレフSPのどれよりも全体的には自分好みに感じるというのが素直な感想ですね。
女性vocalFE83EダブルバスレフSPの方が好みだけど、これからの変化次第ではどっちが自分好みになるか楽しみです。
まぁ、しばらくは箱を開けたり閉めたりと調整してみたいと思いますヽ(・∀・)ノ

(;´Д`)しっかし、スピーカー増えたなぁ……


参考資料

注意1:バックロード・ホーン(BH)
正式にはバックローデット・ホーン、バックローディング・ホーン、リアローデット・ホーン等、いろいろな呼び方があるが、要するにわかればいいので、一番簡単なバックロード・ホーン、略してBHでいくことにする。(音楽之友社・長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術@)

注意2:
Hi-Vi RESEARCHは中国でスピーカーユニットの生産と供給を行うメーカーで世界の様々なメーカーにスピーカーユニットをOEM供給する他、swanspeakerブランドでのスピーカーシステムもアメリカ等の欧米を中心に高い評価を得ています。
コンピュータを使った測定システムなどを非常に早い時期から導入し、最新のコンピュータを使った設計・測定環境により高性能なスピーカーユニットの開発、製造に取り組んでいます。
スピーカーユニットは、様々なタイプのダイナミック型スピーカーに加えハイエンドなフィルム型振動板を使用したアイソダイナミック型スピーカーも生産しており、世界のハイエンドスピーカー等に採用されています。(六本木工学研究所HPより)

Q&A

Q:バックロードホーンスピーカーってなんですか?
A:スピーカーユニットの後ろにホーンを取り付けたスピーカーのこと。BHの狙いは、小口径軽量コーンのハイスピード高能率中高音がポイントと、故・長岡鉄男氏も言ってました。デメリットとしてはエンクロージャーが巨大になってしまうということですね。

Q:専門用語が多すぎます
A:(;´Д`)勉強してください。知らなくても作れるので問題は無いと思います。

Q:音の測定とかしないんですか?
A:・゚・(ノД`)・゚・したくても機材がありません

Q:近くで試聴できる場所がありません
A:(;´Д`)俺に言われても困るがな。販売元に問い合わせるのが一番かと思います。